最近、あえてレンタルDVDを借りにいくことにハマっている私。動画配信サイトのサブスクリプションがたくさんあるこの時代にあえて借りにいく。定額で見放題だしスマホがあればどこでもみられる、そんな便利から目を逸らしあえて不便に走るのだ。
一度に3枚までと枚数の制限を設け新作のレンタル料に頭を抱え葛藤する。レンタル後はわざわざ店舗まで赴きDVDを返しにいかなきゃいけない。だけどその不便と手間暇が愛おしい。借りたDVDをどの順番で観ようかなとか、返しにいくついでにもう一回借りて帰っちゃおうかなとか、そういう小さなワクワクは手間暇があってこそ生まれるのだ。
観たい放題もいいけど、選択肢が多すぎると何にしようか迷いすぎてそれだけで疲れちゃう。選択肢が多すぎて逆に観たいものがなくなってしまうという矛盾したような現象も起こってしまうのはそのせいだ。いつでも観れるということで、あえて鑑賞会を設ける機会もなくなった。一つの作品を見るのにわざわざポップコーンとコーラを用意して部屋を薄暗くしてみるなんてことはもうしない。ソファーで横になりながら暇つぶし程度に見るような、そんな感覚で見ることの方が多いくらいに。
だからこそ、たまに不便を味わうのだ。不便の中の手間暇に隠れたワクワクを思い出し、便利という感覚を再認識できる。
とはいえ、やっぱりサブスクでの見放題は便利だ。レンタルDVDでも、たまに自分で借りてきたにもかかわらず見るのがめんどくさくなる時もあるし。まあ観てないままの映画を返しにいく時の勿体無い感じもまた一興。